アスペルガー症候群のある人だったらどうすればいい?阪南にいたら?接し方のポイント。。。。。アスペルガー症候群のある人はコミュニケーションに特徴があります。本人も周囲の人も、そのことを把握しないままうまくいかない状態が続くと、お互いに負担が重なり、ときには心身の不調につながることがあります。この記事では、職場や家族など、自分の周囲にアスペルガー症候群のある人がいる場合の接し方のポイントを解説します。
アスペルガー症候群のある人の特徴を理解しよう
アスペルガー症候群(現在は「自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害」という診断名がつきます)のある人には、以下のような特徴があります。
- 相手の気持ちを想像したり、その場の「雰囲気」や「暗黙のルール」を理解するのが苦手
- 言葉の使いかたが独特で、 ユーモアやお世辞、皮肉や比喩を理解することが難しい
- 耳から入ってくる情報処理が不得意で、会話についていけなくなることがある
- 決められた手順やスケジュールにこだわり、新しい状況や予想外の事態への対応を嫌がることがある
これらは、生まれつきの脳の障害によってもたらされた特徴です。そのため、自分の言動が他人に与える影響に想像が及ばず、その場の雰囲気に沿わない発言や率直すぎる発言をしてしまうこともあります。
アスペルガー症候群のある人は「空気が読めない」「怒りっぽい」などと判断されることもありますが、本人に悪意はないことがほとんどです。本人が自分の特徴・特性を把握し、周囲がその人に合わせた接し方を知ることでコミュニケーションの問題は解決できる可能性があります。
アスペルガー症候群のある人
職場にアスペルガー症候群のある人がいる場合、以下のような工夫によりコミュニケーションや業務が改善することがあります。
窓口となる人を決める
これまでにコミュニケーションがうまくいかなかった経験が多いと、対人関係そのものに苦手意識を持っていることがあります。このため、業務上必要な報告や相談なども誰にすればいいかわからず、滞ってしまうことも。
あらかじめ窓口や相談相手となる人を決めておくと、仕事の指示や相談もスムーズになりやすいです。
図や文字を使って注意点や手順を指示する
耳からの情報処理が苦手で、目からの情報のほうがわかりやすいという特性が強い人も少なくありません。口頭での説明が長くなると聞き取れなかったり、指示が理解できなくなったりすることがあります。メールやメモなどの文書で、図や文字などの視覚情報を交えて伝えるとわかりやすくなります。
複数業務を同時に指示しない
複数のことがらを同時進行すること(マルチタスク)も苦手であることが多いです。また、業務の手順を説明しても、作業の優先順位をつけることに苦労することがあります。これは、一度に多くの情報を処理することがむずかしい特性があるためです。 業務は可能な限り1つずつ指示し、手順などの説明の場合は図なども使って示しましょう。
感覚の過敏性に対する配慮
視覚や聴覚などの感覚が過敏な人もおり、職場の照明が明るすぎたりうるさかったりすると仕事に集中できなくなる可能性があります。本人と話し合い、席にパーテーションを設ける、ノイズキャンセリングイヤホンの使用を認める、雑音の少ない場所に席を配置するなどの配慮が検討できます。仕事環境をできるだけシンプルに整えることがポイントです。
できないことを責めるのではなく、良い面を評価する
アスペルガー症候群のある人は叱責を受けると極端に受け取ってしまい、強い不安を感じたり、必要以上に自己評価が下がってしまうことがあります。これは、言葉を文字通りに受け取り、自分の人格を否定されたように感じてしまうためです。また、自分が叱責されている理由がわからずに混乱してしまうこともあります。
ミスがあったときは「どうすれば良かったのか」も同時に伝えましょう。強い否定の言葉はできるだけ使わず、良い面を評価して本人に伝えていくことも大切です。
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元妻やその親、にアスペルガー症候群があるときその後の接し方…不可能
家族や恋人、配偶者のような近い関係の人がアスペルガー症候群であるとき、特性を理解したコミュニケーションが行われないと、双方が大きなストレスを抱えることになりかねません。以下のような対応がスムーズなコミュニケーションの手助けになる可能性がありますので、参考にしてみてください。
アスペルガー症候群の苦手なことや得意なこと(特性)を理解しておく
まずは家族やパートナーが、アスペルガー症候群の症状や特性についての正しい知識を身につけることが重要です。「(家族や恋人など)身近な人たちが自分を理解し、サポートしてくれる」と本人が思える環境が整うことで、精神的に安定した生活を送りやすくなります。
▼大人のアスペルガー症候群の症状や特徴について詳しく知りたい方はこちら!
生活上の具体的なルールを決めておく
いわゆる「常識的」なことでも、アスペルガー症候群のある人には想像できないようなルールであることがしばしばあります。「病院でもらった薬は二段目の棚に入れておく」「週末の食器洗いは隔週制」など、生活上の具体的なルールや役割分担をあらかじめはっきり決めておくと、日常生活での混乱を防ぐことに役立ちます。
感情的にならず、話し合う
近い関係性の人ほど「言わなくてもわかってほしい」という思いを抱いてしまいがちです。アスペルガー症候群のある人に対して感情的に不満をぶつけても、相手の気持ちを想像することが苦手な特性が強い場合、逆効果になってしまいます。
改善してほしいことがある場合は、小さなことでも具体的に話し合い、一緒に解決していく姿勢を示していきましょう。
カウンセリングや家族療法を受ける方法も
さまざまな工夫を凝らしても、アスペルガー症候群のある人と身近な人との間で価値観の違いがあれば、お互いに疲れてしまうこともあります。その結果、周囲の人に心身の不調が生じる「カサンドラ症候群」などになる恐れもあります。
自分たちだけで解決することがむずかしい場合は、家族やパートナーでカウンセリングや家族療法などを受けることも検討してみると良いでしょう。カウンセラーなど第三者の視点から状況を整理し、妥協点を見つけることで、環境を整えるきっかけになるかもしれません。カウンセリングや家族療法は、精神科や心療内科で受けることができます。
また、発達障害者支援センターや精神保健福祉センター、自助会などでも、アスペルガー症候群のある人の周囲の人々の相談に乗ってくれることがあります。
▼アスペルガー症候群に関する治療や支援について詳しく知りたい方はこちら!
アスペルガー症候群のある人は、症状や特性により困りごとを抱えていることも多く、その結果、精神疾患などの二次障害を発症する人もいます。家族やパートナー、支援者など周囲の人が本人の長所・短所を理解し、支えていく姿勢を示すことで、困難が解消されることも多くあります。
一方で周囲の人が、アスペルガー症候群のある人との関係がうまくいかず、一人で悩んで疲れてしまうケースもあります。ときには医師やカウンセラーなど第三者を頼ってみたり、しっかりと自分の休息をとるように心掛けてみてください。
我が子に遺伝してないか心配・・・。